2022年11月21日から開催されるカタールW杯のアジア予選も残り2試合となり、残すはアウェーでオーストラリア、最終戦はホームでベトナムと対戦します。
現在日本は勝ち点18で2位、オーストラリアは前節オマーンと引き分けたため1しか勝点を伸ばせず15となっています。
勝てば文句なしのW杯出場決定ですが、得失点差はオーストラリアに3点離されているため(日本は+6、オーストラリアは+9)、この試合で負けると一気に雲行きが怪しくなってしまう一戦となります。
そんな最も重要な試合が3月24日に行われるのにも関わらず、現時点では地上波の放送予定は無く、DAZNの独占配信となっています。
本当にオーストラリア戦は地上波で放送しないのかについて
現在カタールW杯アジア予選はホームでの試合のみが地上波で放送し、アウェーはDAZNのみとなっています。
しかし、JFAの田嶋会長は自腹を切ってでも地上波で放送するべく、AFCと交渉しているそうです。
W杯アジア予選の放映権はAFCが持っており、現在その放映権料が非常に高額になっているのにも関わらず、視聴率が取れなくなってきたサッカー中継にそれほど多額の資金を出せないという状況になり、ゴールデンタイムで放送できるホーム戦のみ地上波で放送できるという状況になっています。
たしかにアウェー戦になると深夜放送になることも多いため、夜中まで起きてサッカーを見るという方もそれほど多くないのでそれもうなずけますね。
しかし今回のオーストラリア戦はアウェーとは言っても、W杯がかかった大一番であり、かつ時差も2時間しかありませんので現地で19時キックオフでも21時から見れるので視聴率はかなり高くなるはずです。
元にホームで行われたサウジアラビア戦は20%を超えたそうです。
オーストラリア戦はかなりの大一番ですので時間帯によりますが21時からの放送であれば30%取ってもおかしくありません。
ということで、JFAの田嶋会長も交渉中とのことなのですが、ディレイ放送でも…と言っているようです。
ディレイ放送は試合が終わった後に放送することになるので、ほぼ意味がありません。
試合が終わった直後に放送しても深夜放送となるので直後の放送は無いでしょう。そして翌日のゴールデンタイムとなると丸一日遅れての放送となるので結果を知った状態で見ても全く面白くありませんよね。
まだ地上波での生中継の可能性はゼロではありませんが、やはり現状ではDAZNしかないということになります。
でもDAZNは1,000円も値上げしている
DAZNはこれまで1,925円でしたが2月22日より3約1,000円も値上げされることが決まりました。
非常に高騰したアジア予選の放映権料を買ってくれたという恩もありますが、それにしても突然1,000円の値上げはキツイというのが本音ではありますよね。
ただ、DAZNが放映権を買ってくれなければ、そもそもアジア予選のアウェー戦を見ることもできなかったかもしれません。
なので、まあ仕方ないかなというのもありますよね。
スカパー!サッカーセットはルヴァンカップとブンデスリーガが見れて月額2,480円ですので、Jリーグ、プレミアリーグ、スペインリーグ、ベルギーリーグ、そしてカタールW杯アジア予選など多くのリーグが見れて1,925円というのが安すぎたのかもしれません。
そう考えると3,000円という価格は相場なのかもしれませんね。
オーストラリア戦のシュミレーション
それでは3月22日に行われるオーストラリア戦のシュミレーションをしてみましょう。
日本が1-0で勝った場合
勝ち点 | 得失点 | |
日本 | 21 | +7 |
オーストラリア | 15 | +8 |
もし日本が1-0で勝利すると残り最終節だけとなるため文句なしの出場決定となります。
0-0で引き分けた場合
勝ち点 | 得失点 | |
日本 | 19 | +6 |
オーストラリア | 16 | +9 |
引き分けの場合は、現状と同じく3点差となり最終節にもつれ込むのですが、最終節の相手が日本は最下位のベトナム、オーストラリアは首位のサウジアラビアとの対戦となるため、日本がベトナムにホームで負ける可能性は非常に低いのでほぼ決まりで間違いないでしょう。
しかもこの状態であればベトナムと引き分けでも出場は決まります。
しかし、サウジアラビアはすでにW杯出場を決まった状態で挑む可能性が高いため、若手主体のメンバーで戦う可能性もあります。
万が一オーストラリアが勝ち、日本が負けるということになるとひっくり返るという可能性も少なからずあるので油断は禁物です。
0-1で日本が負けた場合
勝ち点 | 得失点 | |
日本 | 18 | +5 |
オーストラリア | 18 | +10 |
こうなると最悪です。
次節日本はベトナム戦で大量得点で勝利する必要が出てきます。
前述しましたがサウジアラビアはすでにW杯出場を決めた状態の可能性が高いため、オーストラリアが勝つ可能性が非常に高いのです。
もしオーストラリアが1-0で勝った場合、得失点差は6も離れてしまいます。
そうすると日本はベトナム相手に7点差以上をつけて勝つ必要が出てくるのです。
ベトナムはこのグループの中で最も力が劣る相手であることは間違いないのですが、それでも7点差以上の差をつけて勝つのは非常に難しいでしょう。
ちなみにアウェーでベトナムと対戦したときは1-0での勝利でした。
というわけで、オーストラリア戦では引き分け以上というのが最低条件となりますね。
3位になったとしても終わったわけではない
もし最悪のパターンの3位となってしまってもまだ終わったわけではありません。
まずAグループの3位(UAEもしくはレバノン)と対戦し勝利チームが南米の5位と対戦し勝利すれば出場が決まります。
ただし、Aグループの3位との対戦はもちろんですが、南米5位になる可能性があるのはウルグアイ、ペルー、チリ、コロンビアなど強豪チームばかりです。
この2連戦を勝ち抜くのは非常に難しいので、やはり次のオーストラリアに決めたいものですね。
ただ、この2連戦を日本が戦うのを見たいという気持ちも少しはありますが…